【中国】天安門事件から27年-中国ネットは?なんと大胆広告も?!【画像あり】

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今日6月4日は、天安門事件から27年周年にあたります。

中国のネットでは、もちろんこの事件の話題はタブー。メディアによる関連記事もありません。

微博(ウェイボー)でも、多くのキーワードが検索NGとなっています。例えば、「六四」や「89」単独は問題ないのですが(さすがに二ケタの数字や日付をブロックすると弊害があまりにも大きいのでしょう)、「1989年6月4日」と入れると、「関連法規や規則、政策により表示できない」として、検索結果が表示されません。それ以外にも、例えば…

「5月35日」‐6月4日を意味する隠語で、コメント欄などでも時々使われていますが、これもダメ。漢字で入れてみても、同様にNGです。

「天安門 戦車」‐それぞれ単独では検索可ですが、組み合わせるとダメ。

「戦車人」‐戦車人は、あの有名な、戦車の前に立ちはだかった青年のことを指しますが、これも弾かれます。

中国の若者の大半は、事件をあまりよく知らないようです。学校でも習わず、また当時を知る大人たちもあまり話したがらないとか。微博(ウェイボー)のコメント欄にも若者からでしょうか、”何が起こったか教えて”と尋ねるコメントがあったりします。私が北京の真ん中に勤めていた頃、既に事件から20年以上たっていましたが、この日は特に何事もなく普通に過ぎて行きました。何の報道もなく、また同僚との会話の中にも何も現れず。周りは殆どが北京人でしたから、私の同僚のかなりの部分は実際に事件前後に何かを見聞きしていたかもしれないのですが。この件は触れないことになっているのでしょう。敢えて言えば、この日に家に帰るとBBCやCNNが時折ブロックされて、画面が真っ暗になった程度でしょうか。もっとも、BBCやCNNがブロックされるのはさして珍しいことでもないですし、そもそも一般の中国人は外国放送を見るわけではないので、情報統制は一応完璧、というところなのでしょう。後はネットを上手くコントロールさえすれば、風化を待つだけ…なのかもしれません。

とは言え、当局の監視にも関わらず、微博(ウェイボー)にも事件を回顧したり、犠牲者を追悼したり、なんらかのメッセージを発信しようとする人々がいるようです。そのような投稿は、せっせと削除されているので、果たしてどれだけの人々の目に触れているかはわかりませんが、今日はそのような投稿と(コラ)画像をいくつか見ていきましょう。

まず、個人的に一番びっくりした投稿から。ミリタリー関連の投稿が多いあるミニブロガーが6月1日に投稿したものです。

「このマーケティング…」(下記スクリーンショットを添付)

June 4 marketing

(6月4日 大事件が起こる)

引用ここまで。

これ、どうやら日産の合弁会社の代理店の広告のようです。ネットで確認してみたところ、この代理店は確かに存在していますが、HPでこの広告を確認することはできませんでした。ネット民がつくった”コラ”、いわゆる”釣り”の可能性は否定できません。ただ、この代理店は確かに6月4日に販促イベントを予定していて、HPには別の形でそのイベントの広告が掲載されていました。もし本当にこんな広告を打ったとしたら、すごい度胸ですね。中国では天安門事件は”六四”と広く呼ばれていて、少なくとも一定年齢以上の人々は、びくっと反応するはずです。人目を引くのは確実です。

投稿から削除までの30分ほどの間に、結構コメントがついていましたので、併せて見ていきましょう。

→そもそもどういう意味か、みんな知ってるよ!

→(ロウソク3つ)忘却の記念に(ロウソク3つ)

→日産というこの反革命分子め…

→その日、戦車の模型買わなきゃならないのかな(泣き笑いマーク)

→あらま、どうして大事件が発生するのは918じゃないの?

(訳者注:1931年9月18日に満州事変が起こっています)

→自殺行為

→なんと小日本が言うなんて(笑顔マーク)

→政治的覚悟なさすぎ

引用ここまで。

もし、この広告が本物だとしたら、あざといという批判はあるかもしれませんが、それにしても、この広告主や広告を作成した広告代理店の勇気に、大いに敬意を払いたいと思います。(でも、やっぱり”釣り”かしら…)

それ以外の投稿も見ていきましょう。

「1階に通知が貼ってあって、6月4日に家の中にいるように、無料で水道メーターを換えるとあった。この日にこんな事するなんて」

(訳者注:”水道のメーター”というと、ネット民はピンと”公安”を連想します。もともとは、政府批判の書き込みをすると、”ドアを開けてください、水道メーターをチェックします”と言って実はドアの外にもう公安が来ている、というブラックジョークから来ています)

「自由の為に身を捧げた人民は永久に不滅だ!弾丸も彼らの声を打ち落とすことが出来ない。戦車でも無理だ!」

「中国人民が民主と自由を勝ち取るために勇敢に身を捧げた先人たちは永久に不滅だ!」

「民主万歳」(ニューヨークの自由の女神の写真を添付)

「この戦車の型式はなんていうのかな。かっこいいね」(”戦車人”の写真を添付)

「あの日、暴徒の銃口と戦車の下で死んだ中国人よ。あなたたちこそ中国の支柱だ」

「ある日本人の観光客が北京に遊びに来た。盧溝橋に行きたいと思ったが、発音できなかったので、ドライバーに説明するしかなかった。何年も前に、そこではすごい戦闘が起こって、重火器が使われて、多くの人が攻撃され死んで、全世界が震撼した。中国にも世界にとっても重要な歴史的な意義があって、多くの国の教科書にみんな載っていて……ドライバーはその話を聞いて、言った:わかった!ガソリンを入れると、その人を天安門広場に連れて行った」

「中国の記者が質問した。”オバマ大統領、アメリカの警察が市民に向かって催涙スプレーを噴射することをどう思いますか?””—–その場の記者は皆、静まりかえり、どうして中国の記者がこの質問をするのだろうかと思った。オバマは笑顔を浮かべ答えた:”まさか、戦車を使えとでも言うのか?”会場が笑いに包まれた。」

引用ここまで。

最後に、ネットで拾った画像を二枚ご覧ください。

June 4 baijiu

「八酒六四を深く心に刻み付ける」という名前のお酒(もちろんコラ)です。「酒」と「九」は中国語では同音なので、「八酒」と「八九」を引っかけた洒落になっています。ラベルの図柄も凝っていて、27年物の熟成したお酒と銘打っているところも、細かい演出です。

次は、北京のタクシーのナンバー・プレートです。

June 4 taxi

これ、コラだと思うんですが、写真のピントが微妙にぼけているあたり、妙に本物っぽく見えますし… 最初の「京」は北京ナンバーと言う意味。次の「BJ」は、英語(中国語のピンイン)の北京、即ちBeijingから来ていて、よく北京の意味で使われます。そして「8964」はおわかりの通り。このナンバープレートは、「北京89(年)6(月)4(日)」を意味しています。北京で本当にこのナンバーのタクシーに当たったら、わざと遠回りしてもらって、色々とお話を聞いてみたいですね。

翻訳元:微博


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