【中国】3時間並んで5分診療 医者も患者も、もうくたくた…

que in hospital

#3時間並んで5分診療#というハッシュタグが微博(ウェイボー)のホットな話題にあがっていました。あれ、どこかで聞いたような話ですが??まず投稿をいくつかご紹介します。

「午前中並んで番号が取れなくて、午後にまた一時間半並んで診察はたったの二、三分」「半日並んで(診察は)一分」

「3分なんとか診てもらう。医者は患者の話を忍耐強く聞いてはくれない。薬を処方されたら、それで終わり。苦労して何時間も並んだのに。」

「これって、中国が高齢化で、診察しなきゃいけない老人が多くて、医者が少ないっていうことだよな」

「仕方がないよ!医者が少なくて患者が多いんだもん!」

「3時間じゃ足りないって」

「5分は長いよ、俺は毎回2分で終わり」

「前からずっとそうだ。しかも医療従事者の態度が特に悪い」

引用ここまで。

みなさん相当辛口ですね。かつて日本でもよく3分診療と言われてましたっけ。(今でも…とおっしゃる方もいるとは思いますが。)上海や北京などの大都市の一部を除くと、中国の病院では一般に朝から番号を取るためにまず何時間も並びます。立ってずっと並びます。そして番号を受け取り、場合によっては出直して、ようやく診察が受けられる運びとなります。診察が終わると今度は薬に並び、そして支払いの順番をとるのに並びます。ひたすら並びます。並ぶのがあまりに大変なので番号の転売屋も存在します。(なお、冒頭の写真は、大都市のある児童病院で診察の番号をとるために並ぶ人々の姿です。)

地方に行くとかなり無秩序です。田舎町の場合、診察室に現在診察中の患者さんとその家族に加え、順番待ちの人々も雪崩れ込んだりしているケースもあり、プライバシーは全く保障されません。気を抜くと順番を抜かされるのでしょうか、次の順番の人が背中に張り付かんばかりに今か今かと順番を待っていて、患者さん同士もお医者さんもストレスは極めて高そうに見えます。私が見学した、地方の小規模病院(ほとんど診療所のレベル)では、診察室に直接おもてから出入りできる構造のせいか、床には泥が、また医師の白衣もかなりくたびれていて、衛生面の心配も感じました。

北京や上海といった大都市では、外資系などの小ぎれいで英語が通じるクリニックもあります。そのようなところでは、もちろんしっかりとした料金をとります。もっとも、だからと言ってそのようなクリニック全てが高いレベルの医療水準を維持しているとも限らず、一抹の不安が残る場合もあります。中国では、日本や欧米諸国ほど医師の社会的地位や待遇がよくはありません。一番の秀才が医学部に行く、というような話もあまり聞こえてきません。医療水準にはそのあたりの事情も関係しているのかもしれません。

急速な高齢化が進む中国において、医療システムの改革は急務かつ頭の痛い問題です。例えば混雑の原因としてぱっと思い浮かぶのが、風邪でもなんでもとにかく大病院にかかる傾向があることでしょう。オフィスビルの中のクリニックは別として、近所のかかりつけのお医者さん、というものをあまりみかけた記憶がありません。しかも風邪でも何でもむやみに点滴を打ちます。その為にはスペースも時間も必要です。下手をすると単なる風邪のために半日、一日仕事になってしまいます。インフラ、システム、ソフト面、まだまだ改善の余地があるようです。

なお、OECDの調査によると、2013年における人口千人あたりの医師数は中国は1.7人で、日本の2.3人よりは低いもののインドの0.7人などと較べると格別に低い水準というわけではありません。

長くなりました。中国人の声を更に聞いてみましょう。

「今はそうだよね。何時間も並んで、二、三分で出されて、その後レントゲン撮って、採血して、それからまた診てもらうために並んで番号をとって…」

「多くの人が一晩並んでも番号すらとれない」

「もう何も言うな。軽い風邪にかかっただけで、医者に処方してもらったら百十元(約2,800円)かかる。我々みたいな貧乏人は以後、病気にもなれない。」

「3時間並んで恨み言を言うやつはなんなんだ?どれだけの人が午前中全部かかっても番号をもらえないんだろう、どれだけの人が日の出前から並びはじめるんだろう、どれだけの人がそもそもお金がなくて診察を受けられないんだろう?」

「病人は多く、医者は少ない。毎日番号を取る何百人を規定時間内に診察し終えなきゃならないんだ。だから一人を診る時間の平均は数分になってしまう。それに医療トラブルのせいで、どれだけ多くの人が医学を学ぶのをあきらめてしまうことか。医者が職責を果たさないだけじゃなくて色々な原因があるんだ。」
(訳者注:医療過誤の疑いなどで医師と対立した患者や家族《遺族》が、大勢を引き連れて各地で抗議デモを行ったり、医師や病院を襲撃したりする事件がおこっており、大きな社会問題になっています。数々の報道や写真を見る限り、機動隊が病院の周りを何重にも囲んだり、実際に医師に暴力をふるう姿が映るシーンも見受けられます。医療トラブルについては、また後日、稿を改めて見ていきたいと思います)

「おまえら、自分に能力があるんならそうやってどんどん医者を傷つけ辱めればいい。そうすれば医者の数はどんどん減って、今後は3時間並んで5分診療なんてことじゃなく、3日並んで5分診療なんてことになるぞ」

「しょうがないよ。中国人は多すぎるし医者は少なすぎて、職業的倦怠感に襲われている。群衆は医者の職業の難しさをわかってくれないし、医者の数はどんどん減る。悪循環だ。」

「医療従事者だけど、とても悲しい!診察や看護は確かに大変!でもこのようなタイトルは、確実に人々に誤解を与えてしまう!あなたとお医者さんはたった二言三言、言葉を交わすだけかもしれない!でも、よく考えてみて、その間に彼はどれだけ頭脳を使っていると思う?どれだけ話をしたかが重要なの?私たちはお互いに察しあわなきゃ!あなたは三時間並んで5分診療!でもお医者さんはあなたを診る前にすでに三時間診察しているんだから!他の事やってるんじゃないんだから!お願いだからメディアは正確に伝えて!」

「【養老院の老人が薬をもらうのは大変だ】張文図、今年で67歳、北京の養老院にいる。彼は高血圧で、糖尿病を患い、三日に二回、三級病院(訳者注:一番の大病院)に薬をもらいに行く。午前八時半から午後一時近くまで、5時間近くかかる。張おじいさんは病院との往復に2時間かかり、3時間近くはずっと並んでいる。しかも診察はたったの5分だ。老人が薬をもらうのは大変だ。どうやって(この問題を)解決できるだろう?介護と医療を変えないと…」

引用ここまで。

翻訳元:微博#排队3小时看病5分钟#


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