中国人観光客「当たり屋」疑惑は誤報?! 中国系メディアの報道に中国ネット大炎上

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8月末に京都祇園を訪れた中国人の年配の女性が故意に車にぶつかり「当たり屋」をしたとの報が中国にもたらされ、この2、3日微博(ウェイボー)で非難の嵐が吹き荒れていました。この事件、連日”ホットな話題”の上位にもあがっていたので実は私も気にはしていたのですが、題材が極めてセンセーショナルであり、かつ全容が今一つ掴めないことから推移を見守っていました。昨日6日に続き今日7日にも新たな記事が投稿され、その結果、実は誤報であったか、少なくともいくつかの事実誤認があったらしいということがわかってきました。なお、この”事件”を独占的に報じたのは香港に拠点を置く中国語放送局、フェニックステレビの東京特派員李淼記者であり、6日の続報、7日の”訂正”記事も同記者が書いています。(李記者は4月に麻生財務相に記者会見で”からかわれた”件でも有名です。)

そもそもこの事件は祇園南側地区協議会のお知らせが微博(ウェイボー)に載ったことが発端でした。続いて李記者が同協議会に取材をしたうえでタイトルに「当たり屋」の語を入れた記事を書き微博(ウェイボー)に投稿したところ、一気に火がつきました。そのお知らせには「当たり屋」の言葉はないものの、中国人観光客による「当たり屋」行為を示唆し、近隣住民に注意を促す内容です。(実際の文面は本稿欄外↓をご覧ください。)その後、同記者は当事者に話を聞くなど更に取材を進め、当事者の中国人女性は実際に怪我をしており「当たり屋」ではないと結論付け、10万円を要求したのは事実だが、おそらくは両国の自動車保険制度や事故処理の違いもその一因であるとしています。また、同協議会側はお知らせに「ケガはない」と記していた点は誤りであるとして6日、新たに”お詫びと訂正”を出しています。

正直なところ今回の騒動は、裏付けが甘いまま(事件の両当事者や警察などに取材をせぬまま)李記者が「当たり屋」という言葉をタイトルに使い第一報を流したことが一因となっていると思われます。同記者の続報と訂正報の主要部分の訳文及び祇園南側地区協議会の”お知らせ”(第一報と”お詫びと訂正”)を本稿欄外↓に掲載していますので、ご興味がある方はご覧ください。

また、本件に関して現時点での日本側の報道ぶりはこちらをご覧ください。(京都・祇園で中国人観光客のトラブル相次ぐ 「当たり屋」疑惑も持ち上がり、外国メディアが報道

中国人の反応です。

→結局、国際的に報道されたね

→どうして中国人が中国人を信じないのか反省しないと。

→デマを流す記者は辞職しろ

→日本は偉大な国だ。庶民は友好的で、情熱的で、礼儀があり、うちの国とは比べようがない。だから中国人が日本で事故を起こそうと起こすまいと、それは自分のせいだ。私は日本は一人ひとりの外国人によくしてくれると信じている。他の国の人民を害するなんてことは絶対ないだろう。みなさん、日本を信じてください。同時に我らが中国人は自身を反省して目覚めなければいけない。中国人が日本で事件に遭ったからといって、いつも日本を責めるべきではない。それはとても非理性的なことだ。(訳者注:もしかして皮肉で言ってるのだろうか…と思い、この投稿者の他の投稿を見てみましたが、他にも”盲目の愛国は国を誤る”といった内容を書いている投稿者なので皮肉ではないでしょう)

→日本側はわざとだと思う。中国の勢力を嫌っているのだろう

→主人の日本はあやまっているのに、そのイヌ(訳者注:李記者のことです)はあやまらないの?

→自業自得、誰も日本に行けなんて言ってないよ。

→友好的な日本人民を信じよう

→小日本鬼子(小日本も鬼子も日本の蔑称)め、この敏感な時期にこんなことするなんて

→なんで日本に行くんだ?中国にいるの飽きたの?

→日本は民度が高いようにみえるけど、でも多くの人はとても誠意がない。ろくなやつらじゃない。表面では笑っているけど心じゃ罵ってる

→日本側はあやまったのに、香港の記者はお高くとまったまま何も間違っていないとの態度だ。親中メディアであるフェニックスでさえこんな様子だから、香港のメディア環境がどんな様子か想像に難くないね。

→鬼子にも悪いところはある、非難されるべき。でも客観的に言って、いち早く正しい行動をしたのは、我々が学ぶに値する。

→発達した国(先進国)、発達中の国

→野鶏ネット(フェニックスをもじっています)、財経ネット、南方周刊、人民日報、網易(NetEase www.163.com)、cctv(中央テレビ)、澎拜(www.thepaper.cn)は、デマ伝達の大口だ。

→結局どういうことだったんだろう。

→彼女(記者)は日本人のイヌみたい

→日本人は事実が判明すると間違いを認めて謝罪することができる、尊敬に値する!実際、すべての中国人が日本と日本人を嫌いなわけではない。大多数が嫌いなのは、侵略戦争を認めず反省せず、かつ右傾化軍国主義の抬頭を助長する日本の政治家なんだ。

→このニュースが出たとき、ニセのニュースが多いから、慎重にコメントするよう言っていたネット民がいた。今考えてみると、それはほんとだね。

→中国で同じようなことが起こったら、あやまる人いるかな?

→記者の責任は重大だ。よくよく考えてから書け。

→ようやく真相がわかった。もともと日本人がその老人を陥れて「当たり屋」にしたてたんだ!日本人がいいことをするわけないってことだね!この2日間老人を侮辱して、罵って、中国人を攻撃していたやつらを引き連れていっしょにあやまれ!

→日本人は永遠にこういう風に恥知らずだ。でも中国人は永遠にこの種の屈辱を受ける気はない。地球上に美しい国家はいっぱいあるのに、何故日本にばかり行く必要があるのだ!!

→記者の謝罪は????????????????????

→漢奸(民族の裏切り者)を捕まえろ!

→日本人には一人もまともなやつなんていないんだ、大和民族は生まれつきそういう人間なんだ。だから、みんな、日本にショッピングに行ったり旅行に行ったりするな。

→10万円のことは、誰もなんにも言わないの?

→当たり屋がどんどん国際化してるね。

引用ここまで。

翻訳元:微博#中国老人日本碰瓷#

*李記者の記事本文訳と祇園南側地区協議会の”お知らせ”はこちら↓


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「《京都祇園における中国人観光客の事件の最新情報:10月6日 フェニックス李淼》

1)祇園中国観光客事件に対する記者の段階的調査過程:

10月4日、あるネット民が”中国人観光客が京都で当たり屋をやった”として写真をネットに晒す

10月5日、京都祇園南側地区協議会会長XXXXX、同協議会防犯防災委員長XXX(通知の起草者)、同協議会広報担当XXXXを取材。(訳者注:記事原文には本名が記載されています。なお、この段階で李記者による第一報が書かれた模様)

10月5日夜、中国側当事者の娘、楊さんを取材。

10月6日、中国側のガイドと日本の当事者(車のオーナー、祇園の寿司店の女主人)を取材。

2)取材で得た最新情報

a.日本の車オーナー

”中国側当事者は軽傷を負った。お知らせにある無傷というのは事実ではない”;

”中国側の当事者が自分から車に当たってきたわけではない。ただ、車のスピードは非常にゆっくりだったので、もしかしたら中国側の当事者の不注意が原因かもしれない”;

”もともとは日本の保険会社を通じてお金を払いたかったが、中国人当事者が私的にお金を払って欲しいとのことだったので、現場で10万円を払った。今後は日本の保険会社を通じて引き続き誠意をもって対応する。”

b.中国側当事者の娘、楊さん

“母は車にぶつかられた、絶対にわざと当たり屋をしたのではない”

”医者は80%骨は問題ないと言ったが(訳者注:具体的な意味は不明)、団体ツアーで来ていることなどを考え、当時日本側の当事者に10万円を要求した”

”現在足は腫れていて、まだ全快していない”。(訳者注:事件が起こったのは8月21日)

c)京都祇園南側地区協議会

”お知らせの中でケガしてない、と書いたが、その後中国側当事者が軽傷を負っていることがわかった。もともとの文面が事実と違うため、今夜文書を出すよう訂正を行っている。”

”日本では交通事故が発生したら、警察と保険会社を通じて処理しなければなりません。現場で相手方にお金を払えと要求するのは、脅迫、当たり屋と疑われます。通知を出したのは祇園の住民にこの点を喚起するためです。”

3)新しい情報を総合してみると、今回の事件は”当たり屋”の事件ではない。最初は、記者自身を含め多くの人が日本語のお知らせの内容が拙劣であることから、日本人が書いたものではないと考えていた。10月5日に微博で第一報を流した時、日本語のお知らせの真偽に着目し、お知らせが実際に存在するのかどうか、協議会の見解を引用した。しかし「当たり屋」との見出しを引用したのは、確かに誤解を招き、記者がうかつであった(その後すぐこの文を削除した)。しかし、文章の内容はすぐ知られるところとなった。その文は(その後の)調査で判明した事件の真相と全貌を全然表してはいない。お知らせを出した人の言い方を引用したにすぎない。そして今日の取材によって、お知らせの内容に重大な事実誤認があることがわかり、この件が一般に考えられている”当たり屋”事件ではないことがわかった。(後略:日本の自動車保険制度など)」

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「《京都祇園における中国人観光客の事件の最新展開:10月7日 フェニックス李淼》

京都祇園における中国人観光客の事件について、祇園町南側地区協議会は10月6日深夜、フェニックステレビに”お詫びと訂正”を送り、最初の日本語のお知らせに”事実と合わない点”があったと認め、かつ”心からお詫びを申し上げる”とあった。記者が最初に発した微博(ウェイボー)の記事タイトルに「当たり屋」との言葉を使ったのは、うかつであり、申し訳ないと思っている。その微博の記事に引用した全ての内容は取材元から来たもので、妥当なものである。

取材を通じて、この事件における3つの核心事実が最終的に明らかになった。

1)日本語のお知らせで最初に『でっちあげ(訳者注:当たり屋行為のことと思われます)の可能性』とあった--記者の取材により、日本側は確かにそのお知らせを出したたことが事実と確認したが、実際はでっちあげではなかった。

2)その後、記者が当事者に取材をしたところ、日本側が発表したお知らせの内容に大きく事実と違う点があることがわかった。

3)”お知らせの内容が事実と非常に異なる”と協会に対して記者が指摘したところ、日本側は正式な書面を発表し、正式なお詫びと訂正となった。

上記の事実は、記者の取材後に明らかになった。祇園町南側協議会の広報担当者は、当記者以外に”一人も中国の記者の正式な取材を受けていない”と言っている。(お知らせの中国語訳他、後略)」

引用ここまで。

翻訳元:微博#中国老人日本碰瓷#