【中国】「デモはデマだ」と当局が発表→デモがあったことが、逆に全国にバレる-大学入試をめぐって保護者が立ち上がる!

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ネットにデマはつきもの。ところが中国で、デマを当局が否定したことで、逆にそのデマが”本当”であったことがバレる珍事が起こっています。まず、当局のデマ否定声明を報じた記事を見てみましょう。

「【河南省の多くの地域の教育委員会の前でデモが行われるとネットで伝わっている:ニセの情報だ】21日、(河南省)鄭州、商丘、焦作など多くの地域で、ネット上で”明日午前九時に市教育委員会の前で大学入試の公平性を呼びかけるデモが行われ、公安(警察)が警察力を出動させデモを先導する”といったような情報が出回っており、注目を集めている。商丘、焦作などの地域の警察は等しくオフィシャル微博(ウェイボー)でデマを否定している:この手のデマを伝えないでください。」(財経ネットより)

引用ここまで。

中国もいい季節。即ち、デモの季節です。中国語でデモはふつう、”游行”と書きますが、ふらっと出歩きたくなるいい季節にこそ”游行”をしてみたくなるのかもしれません。特に北方では冬はあまりデモははやらないようで、中国現代史に重要な役割を果たした五四運動(5月4日)や、天安門事件(6月4日)などはみんなこのいい季節に起きています。因みに2005年の反日デモは4月、2012年の反日デモも9月。タイミングを図ったわけではないでしょうが、真冬ではないですね。反日デモ当時、メールでデモへのお誘いが出回っていましたが(当時、中国人の同僚が、気を付けるようにとそのメールを転送して教えてくれました)、底冷えがして手がかじかむような季節であれば、あれほどの参加者はいなかったかもしれません。

ところで、中国の若者にとっては、大学入試は人生の一大事です。特に都市部ではほぼ全員が一人っ子ですから、保護者の力の入れ方も並大抵なものではありません。中国の大学入試は「高考」と呼ばれ、大学進学者には避けて通れぬ関門ですが、実は大学に進学できる人数の”枠”が各省毎に異なり、戸籍のある省や市(直轄市)により同じ実力でも進学の可否が変わってくるという”不公平”が存在しています。また、名門の北京大学や精華大学へも、北京戸籍の所持者に比べ他省出身者は入りづらいなど不備が当たり前のように存在しています。

そのような中、最近、江蘇省と河南省の進学枠を減らすという決定が報じられました。怒ったのは同省に住む学生の保護者達です。彼らは”不公平”だと立ち上がり、デモを行っており、それを警察が鎮圧している、との噂がネットにも流れていました。

そこに出て来たのがこの”デマ打ち消し”報道です。この、いわゆる”デマ”は主に微信(中国版ライン)で保護者の間に出回っていたようで、要はデモのお誘い通知なのですが、それをデマだ、とわざわざ公安が大っぴらに否定したため、メディアに取り上げられてしまい、逆に広くデモの存在を知らしめてしまいました。メディアも確信犯かもしれません。デモの報道は禁じられているのでしょう。ですから、”デモはデマ”という公安の発表を報道することによって(公安の発表を報道しても当然とがめられることはないでしょう)、間接的にデモを報道するという高度なテクニックを駆使しているのかもしれません。

実は最近、公安がらみの事件が立て続けに起こり、公安が事件の隠蔽のため、ニセの証拠をでっちあげたり、ニセの証人を引っ張りだしてきたり、という疑いが生じ、公安に対する全般的な信頼性がとみに下がっています。(この代表例である”雷洋事件”は現在まだ進行中で、折を見て取り上げたいと考えています。)それもあってでしょうか、この報道をすんなりデマと信じる人々は、あまり多くないのかもしれません。

中国人の反応を見てみましょう。

→公安がデモを先導する????一見してこれはデマだよ。我が国の公安がデモを支持するって?飲み過ぎたんでしょ~

→我が河南省の高考はそもそも不公平なんだ。高考まであと十四日

(訳者注:受験生でしょうか。頑張って下さい)

→デマを打ち消している、ということは、(デモは)本当らしい。

→ハハ、明日起こることがデマだっていうの、初めて見た

→教育の公平性は社会の一大事。広く透明性をもって話し合うべき。ひたすら治安維持に走っても何の意味もない

→デモがあると信じるよ

→(公安が)先導するっていうのは嘘だろうけど、デモも嘘なのか?

→わかった。明日教育委員会の前で会おう

→遅かれ早かれ何か起こるって……時間の問題。

→デモあるよ……信じられないなら、鄭州二七広場に今、行ってごらん……

→ハハ、財経ネット、お主も悪よのう

→デマじゃないよ、ほんとだよ

→南陽では大騒ぎになっているよ。警察が人を捕まえている

→デマだ、デマにちがいない!警察がデモを許すわけないじゃないか?(泣き笑いマーク)

→河南は公平な待遇を勝ち取るべきだ!

→デマ

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(訳者注:これは動画の一場面でしょうか。このように、デモの様子写した写真がコメント欄に次々と貼られています)

→これって、オオカミ少年の物語だよね

→動画もあるのに、デマの打ち消しだって、笑える

→動画見たよ。警察の子どもも高考には参加しなきゃならないしね

→デマはもう本当になっちゃったよ。洛陽の教育局の前で、確かに今日デモがあったよ。

→テロ分子がビルを爆破すると発表したら、警察は声明を出して、それはデマだって言うんだろう。

→今となっては、全国の人民がデモがあったことを知っている~この程度の知能だったら、そのうちにコメントを削除するんじゃないの

→教育委員会に武警(武装警察)を配置しなくちゃ

→当局がデマだと言ったら、それは基本的に事実に属するということだ

→北京戸籍さえあれば、半人前だって北京大学に行ける

↑北京では、半人前はやっぱり北京大学には行けないよ

→本当に疲れないのかな?あれを恐れ、これを恐れて。よく眠れてる?

→(江蘇省)南京のデモは解散させられたんじゃなかったっけ?

→記者よ、みんなに情報を伝えてくれて、ありがとう

→立ち上がってこそ、公平を勝ち取れる

→こういうニュースを聞いて、本当にうれしい!我ら平民が徐々に自分たちこそが主人だと意識し始めている!抗議しよう、ついにゆっくりと立ち上がるんだ!

→反日以外は(デモは)許可されない

→本当にデモやってるよ。何日か前、たくさんの人が武警に捕まった

→”今まで警察が先導したデモを見たことがない”とか言ってるやつらに教えてやるけど、何年か前、各地で抗日デモが起こった時、前にいた肩からカバンをかけていたやつらはみんな**

→デモを支持する

→うちのクラスメートが現場にいたのに、それでもデマだって言うんだ。あなたたち、なんとか認めないようにいつもするって、本当なのね。

→デマだって?おれ見たよ!たくさん、たくさんの人!

→江蘇省のデモの報道が何日もないね

→庶民が必要とするのは公平、正義!!!

引用ここまで。

翻訳元:微博

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