新華社「李嘉誠を中国から逃がすな!」:アジア一の富豪 李嘉誠の投資引き上げを批判

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香港随一の実業家、李嘉誠(リカシン:広東語読み)氏を批判する文章が中国国内で発表され話題を呼んでいます。文章の出どころは新華社系のシンクタンクですから、党の意向が反映されているとみて間違いないでしょう。李嘉誠と言えばホンコンフラワーでの成功をもとに不動産業に転身、やがて莫大な富を築きあげ、アジアで一位、世界でも十の指に入る富豪となった人物です。天安門事件から間もない中国で積極的な投資を行ったことでも有名です。しかし同氏は2013年頃より香港・中国の資産を次々と売却しはじめました。対外的には「中国や香港から逃げ出す気はない」と表明してきましたが、本社をケイマンに移すなど、中国売り欧州買いを加速させているようです。李嘉誠氏は江沢民元国家主席に近いと言われていました。中国経済を占う意味でも同氏の動向には引き続き注目が集まりそうです。

さて、問題の評論は題して「李嘉誠を中国から出て行かせるな」というもの。簡単にまとめると「李嘉誠氏の中国における成功は、同氏一人の力でなしえたものではない。中国における不動産・開発業は”権力”の力添えがあって初めて可能だ。だから中国経済が”敏感”な状態であるこの時期に中国売りをするな。」ということです。ありていに言えば、面倒をみてやったのだから、都合よく勝手に逃げ出すな、ということでしょうか。どこかの暴力団の口ぶりのような気がしないのでもないのですが…

この評論に対する中国人民の感想をどうぞ。

「中国の官僚の子弟がもう逃げ出しているのに、企業家の彼が逃げられないのか?もし批判をするなら、官僚を先に批判せよ、彼らは率先して自分の子弟と貯金を逃がしている。官僚がこのようにするのはある種無責任ではないか。『民』が正しくないのは、『官』が正しくないせいだ。」

「達人は暗示をしているのかな?」

「(出ていきたいなら)どうぞ。」

「民衆からお金を十分もうけたから行ってしまう。」

「出ていきたい人は出ていけ、出ていける人は出ていけ。近いうちに雨が降るだろう、彼と共に行け。利益を追い求める人に道義を説く必要はない。李嘉誠はビジネスマンがすべきことをしているだけだ。李嘉誠の考えは李嘉誠の自由だ。」

「専門家の一部は変、笑ってしまう。彼はビジネスマンで慈善家ではない!でも李嘉誠が今、突然このような決定をするなんて、何が起こるんだろう?」

「問題は、李嘉誠が大陸でどうやって一千億の資産を獲たかだ。もし合法的にもうけたのであれば、強く非難すべきではない;もし賄賂でもうけたのであれば、すぐに調査せよ!もっとも、調査しても結果は何もでないだろうけれど…」

「出て行かなきゃ(逆に)ニュースになってるよ」

「中国経済は確かに需要が下がっている。不動産バブルや生産能力の立ち遅れ及び労働コストの増加を彼は見たのだ。だから、彼が撤退し底打ち間近のヨーロッパや日本を投資先に選択したのは正常と言えるだろう。彼の前に立ちはだかろうとしても立ちはだかることはできない。ついでに言えば、日本の経済はヨーロッパの経済に比べより力強いかもしれない。」

「投資を引き上げる、引き上げないは彼の自由だ。でも経済が下降する中でビジネスマンが自分の利益ばかり考えるのを見ると、やはり少しがっかりする。」

「彼のお金は自分のものじゃないの?」

「十分もうけたんでしょう。」

「何か大事がおこりそう」

「われら一般のネット民となんの関係があるのか…」

「残って」

「彼と習近平の関係がしっかりとはしていないってことだね。」

「今年の冬は寒いね。どれだけ寒くなるのかな?」

「執政党(訳者注:中国共産党を指す)との関係が以前のようではなくって、中央に退位を迫って失敗して以降(訳者注:具体的何を指すのかは不明)、政策の庇護を失ったので、外に出るのはやむをえない選択だろう。もし出ていかなかったら、絶対いい結果にはならない。」

「李嘉誠は見る目がある、現在の株式市場をみれば彼が正しいのはわかるだろう。」

「幾度となくデマが打ち消されているけれど、やっぱり中国大陸の経済は今、極めて厳しいと思う…」

「みんなよく考えるべき、なぜ彼は出て行ったのだろう」

「もしあなた(が李嘉誠)だったら、出て行かないの?」

引用ここまで。

翻訳元:微博#李嘉诚内地撤资#