【中国】まるで紅衛兵?!ネットで大々的な愛国キャンペーン 敵は”西側かぶれの知識人”

little rabbit

微博(ウェイボー)で、大々的な”愛国キャンペーン”が行われています。

今回のキャンペーンで特徴的なのは、対象が明確で若者をターゲットにしていること。いわゆる”90後(1990年代生まれ)”をメインターゲットにし、”00後(2000年代生まれ)”も取り込もうとしているようです。主に10代後半から20代の若者ということになります。

実は”敵”も明白です。攻撃も始めています。驚いたことに、”反日”ではなく、「敵は国内にあり」の模様。”反日”カードを使わずに”愛国”キャンペーンを行うなんて、一体、どういうことなのでしょうか。

通常”ネット愛国キャンペーン”は、反日関連の記念日や毛沢東の話題などを人民日報を初めとする官製メディアが引っ張り、大量書き込みがされるパターンで行われるのですが、今回は先日行われた台湾総統選がきっかけになっています。統一推進派の国民党が大敗し、民主主義による政権交代が行われたという事実を目の当たりにし、中国ネット民から、微博にもさまざまな意見が出されていました。

そこに興味深い現象が起こりました。中国のインターネットは、政府が構築した”壁”に囲まれ海外のネットには自由にアクセスできません。それをかいくぐって海外ネットを閲覧することを俗に”壁を超える”と呼んでいるのですが、20 日と21日にその”壁を超えた”若者が大量に台湾のフェイスブックにアクセスし、愛国的書き込みを行うという事件が起こったのです。本来違法とされている”壁を超える”行為を行ったにもかかわらず、「人民日報」はこの”自発的な”若者の行為を称賛し、規律がとれていると褒め、「90後よ、君たちを信じている!」と論評しています。(人民日報は、共産党中央の機関誌です。)愛国無罪、ということなのでしょうか。

相前後して、「#私は深くこの国を愛す#」というハッシュタグが微博(ウェイボー)のホットな話題の上位にランクインし、大量の書き込みが入っています。それを主導する投稿が、こちら。共産党青年団中央の投稿です。

「一羽一羽の小さなウサギには、一つの大国の夢がある。
先輩たちが私たちのために植えてくれたリンゴの木。
引き続き守るのは私たちにかかっている。
みんな、一緒に努力しよう。
一緒に種を植えて花の咲く我が家を建設しよう!(ハートマーク)
準備はいい?

--《あの年あのウサギあの出来事》」

引用ここまで。

ここには、社会で働く人々の写真の他、教室でパソコンのキーボード相手に奮闘する”小さなウサギたち”のアニメテイストの絵(冒頭写真と同じウサギです)も添えられています。

この投稿に対し、大量の愛国的書き込みと、紅衛兵、義和団、と言った言葉を含む少数の批判的意見がまじっているのですが、コメント欄を見ていてかなりの数の文章が一字一句たがわず反復されていることに気が付きました。短いフレーズはもちろんのこと、例えば、同じコメント欄に以下のような投稿が時間を置いて、異なる人により数回書き込まれていました。

「壁の外のいわゆる自由、民主、高い素養と公知(訳者注:公共知識分子の略)のむかむかする面構えを見てきたら、私はさらに国を愛するようになった。もっと中国共産党を支持するようになった(グー3つ)」

引用ここまで。

最後のグー3つは、付け加えてある場合とない場合がありましたが、それ以外は一字一句たがいません。おそらくどこかにテンプレートがあるようです。

このコメントには、今回のネット愛国キャンペーンのメッセージが凝縮されているようです。キーワードは「公知」。公共知識分子の略で、最近ネットでは、民主や自由と言った”西側の”価値に重きを置き、中国の体制に批判的な意見を書き込む人々を指して「公知」と呼んでいます。何かとそのような西側的な”良心的”価値を振りかざすので、知ったかぶりで少し煙たいというイメージもなきにしもあらずです。

今回のキャンペーンの敵ははっきりとこの「公知」です。相当大掛かりなものなのか、全く別の話題のコメント欄にも「公知」を攻撃する内容が混ざって来ています。また、具体的に「こいつが公知だ」と次々と何人もの知識人の情報を略歴付き、写真付き、で添付しているコメントも見かけます。

最後に、「公知」とはだれか、「公知」攻撃がどうなっているか、よくわかるコメントを見てみましょう。

「公知の多くは50後、60後(40代後半から60代前半くらい)だ。彼らが若いころ、改革開放が始まったばかりで、外に出た途端:外国は本当に中国に比べて全てがいいなあ!すってんころりん、西洋のだんなさまに跪こう!一旦跪いたら奴隷になって、二度と立ち上がらない!90後の青年が外に出て見ると:外国とはこういうものか、多くのことは中国の方がいいじゃないか!こういう時、公知は若者に腹が立ってしょうがない。後ろから矢を射るしかできない。あっているか間違っているか、みんな自由にコメントしてみよう!」

引用ここまで。

中国は、一体どこに向かおうとしているのでしょうか。

翻訳元:微博#我深深的爱着这个国家#


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