上海株 暴落を引き起こした? 中国証券監督幹部を厳重規律違反で調査

stock down

上海株暴落をめぐるどたばたが続いています。上海総合指数が2008年1月以来の最高値をつけたのが今年の6月12日。以来下落に転じ、現在までの下落幅は40%程度となっています。中国政府は次々と強引な介入策を打ち出しましたが、残念ながら大きな成果があったとは言えないようです。実体経済の減速が指摘される中、なかなか株価上昇の材料はみつかりません。現在中国当局は介入を半ば諦めたような、しかし一定水準以上の下落は看過できないといったような、中途半端な政策を続けています。

その中で、中国の証券市場を監督する機関の幹部が厳重規律違反の疑いで調査を受けるとの記事が微博(ウェイボー)でも話題を呼んでいます。

「【中国証券監督管理委員会主席補佐張育軍を厳重規律違反の疑いで組織(訳者注:党の中央紀律検査委員会のこと)の調査を受ける】新華社によると、中国証券監督管理委員会の主席補佐張育軍は厳重規律違反の疑いで組織の調査を受けている。同氏は2000年10月に深圳証券取引所党委員会書記及び所長に就任。2006年2月上海証券取引所党委員会副書記及び所長に就任。2012年9月中国証券監督管理委員会主席補佐に任命される。」

引用ここまで。

経歴をみるかぎり、張育軍氏は中国の証券業界において華麗な経歴を誇る人物のように見えますが、何故そんな彼が調査を受けるようになったのでしょうか。詳細は明らかにされていませんが、空売りがらみとの声も聞かれます。

そもそも中国の個人投資家は、株価維持は政府の責任と考える人が多く(ご参考:姉妹ブログ「中国雑感-china zakkan-」上海株はとまらない(2))、政府は暴落の犯人捜し、または証券市場に絡んだ腐敗検挙に取り組む姿勢をみせています。8月末には経済雑誌「財経」の一記者が、虚偽の報道をして株価を下落させたとして公安当局に拘束され、中央テレビで公開自白に追い込まれています。今回、監督機関である証券監督管理委員会にメスを入れることで、暴落に怒りを抱いている個人投資家の心をなだめようと思ったのでしょうか。

微博(ウェイボー)ではこのニュースを歓迎する声が多いようです。

「補佐が調べられることになって、千株がストップ高になったね。(訳者注:このニュースが発表された16日は株価が大幅に上がり、ストップ高が大量に出ました)もし主席がつかまったら、どれだけの株がストップ高になるのかな」

「補佐がつかまったけど、彼の直接の上司は?(その上司も)近いうちにってことなの?」

「証券監督管理委員会は寄生虫だ、個人投資家の血を吸って、一体どれだけの個人投資家を傷つけてきたことか、株式市場をローラーコースターみたいに激しく上下させて。個人投資家は素早く(株式市場に対する)信頼を回復するだろう、団結して奮闘しなくては。」

「今晩、個人投資家はついに怒りを向けるべき相手を捜し当てた。中央規律検査委員会や警察のおじさんは今、市場救済に主力を注ぐべき!」

「市場を救うには、やっぱり中央規律検査委員会に頼る必要がある!」

「小さな弟がつかまったけれど、お兄ちゃんは?」(訳者注:主席補佐が捕まったけれど、主席は?という意味です)

「もともと六合彩(宝くじ)で遊ぶみたいだと思ってたけど、今はミッションインポッシブルみたい」(訳者注:それだけ激しく上下するということなんでしょうか)

「ついに敵をみつけた。敵はずっと内部にいたんだ。これぞまさしく『大空売り』」(訳者注:原題”The Big Short‐邦題:世紀の空売り―世界経済の破綻に賭けた男たち (文春文庫)”2015年に映画化もされました)

「中国の官僚は特権をもち、どれだけ大きな犯罪を、どれだけ多くおかしているのだろう。国家と人民にこれだけ多くの損失と悪影響を与えても死刑にはならないのだ。これが法制度の強化だろうか、これが法治社会だろうか。」

「反腐敗運動が金融界に来た。」

「それでも株する?」

「上から下までしっかり調べて」

「小口投資家の春が来た!」

「スケープゴートを見つけた」

「市場経済だと言っていなかっただろうか、株式市場は需給関係で決まるもの、所長が決めるものではない。」

引用ここまで。

翻訳元:微博#证监会主席助理被调查#