【中国】鉄鋼業界大規模リストラへ 50万人の”調整”が必要か

steel restructuring

「【我が国は粗鋼生産能力を1億トン圧縮する予定である 50万人の職工が調整されるかもしれない】これは50万人の大引っ越しである。春節の帰省ラッシュではなく、この過程は苦難に満ちている。影響の及ぶ範囲は広く、侮ることはできない。中国の鉄鋼工業協会副会長遅京東は、国務院が提出した粗鋼生産を1億から1.5億トン圧縮する目標に基づき、50万人前後の鉄鋼職工が調整あるいは新たな選択に直面するだろうと述べた。」

引用ここまで。

生産過剰が深刻な中国の製造業の中でも、鉄鋼業界と石炭業界は状況がとりわけ深刻です。既に2012年頃から、鉄鋼の生産過剰は内外で認識されていましたが、それにもかかわらず拡大基調が続いていました。しかし建設業界の減速や、あまりの在庫の積み上がりに、2015年、中国の粗鋼生産高は34年ぶりに前年割れとなりました。2015年の中国の粗鋼生産量は約8億トンですから、この記事の通りですと生産減により6.5~7億トンを目指すということになります。もっとも、それでも積み上がった在庫がどれだけはけるのか、未知数と言えるでしょう。

習近平主席は「供給側改革」を打ち出し、構造調整を進める決意を表明しており、鉄鋼業界の改革、再編の行方に注目が集まります。

中国で鉄と言うと、大躍進政策で毛沢東が推進した鉄の増産計画を思い浮かべる方も多いことでしょう。もちろん当時農村など作られた粗悪で使い物にならない鉄と、現在大規模生産された鋼材では、質も量も異なり、時代背景も何もかも全く違います。ただ、大躍進における増産の大号令と現在のGDP至上主義とのあいだに、需要とかけ離れて増産したという点で、どこか重なるものを感じざるをえません。

(注:大躍進政策は、1958年から1961年の間、毛沢東が主導した農業・工業の大増産政策で、結果として2,000万人から5,000万人の餓死者を出したと言われ、大きな混乱を招きました)

微博(ウェイボー)より、中国人の反応です。

→河北は打撃を受けるだろう

(訳者注:河北省には、中国随一の粗鋼生産規模を誇る、国有の河北鋼鉄集団があります)

→結局は、レイオフだ

→大躍進でイギリスに追いつきアメリカを超すと言って、今は生産過剰でリストラ。共産党よ、少しは頼りにならんかね、庶民を痛めつけてるぞ。

→レイオフされた職工は、国の為に血を流し汗を流し、今は涙を流すだけ

→もっと早くこうするべきだった

大きな一手を打つようだ。苦しむのは我ら庶民

→中華まんが、民衆を陥れている

(訳者注:中華まんは、習近平主席のあだ名です)

→計画経済と国有企業の弊害だ…市場経済では需要と供給は均衡する

→失業はやっぱり失業だよ、”調整”だって。プンプン、この言葉は必死に…

→次に影響を受けるのは、炭坑だ

→外国ではこういうの、失業って呼ぶよね。

→失業の波の味が、どんどん濃くなってきている

関連記事:
【中国人の反応】「失業の第二波がやってくる」 中国人研究者が警告(2015年11月10日)

→多くの地方の国有企業は、死なないとダメ。でも死んでもダメな情況。

→春節の後、史上最大の失業の波がやってくる。冬は始まったばかり

(訳者注:農民工の契約は、春節から次の春節までが基本です)

→まずは幹部から!

→レイオフはレイオフだよ。何が美化して”調整あるいは新たな選択”だ。

→たった50万でよかった。徐々にどうぞ

→これはレイオフ、あるいはリストラ

→改革は必ずしなければならない。犠牲を出しても改革だ。でも50万人の生計は政府が何とかしなければならない。政府にはその力があるだろう。ポイントは、実際に何とかするかどうかだ

→幹部はみんな残るんだよね

→(事態が)ここまで来たら、こういう風にしなきゃいけないと思う。どうして政府ばかりを責めるんだ。勇気をもって前に向かい、勇気をもって創新(イノベーション)し、このような局面を改造すべきではないのか

(訳者注:製造業が減速している中で、”創新《イノベーション》”がキーワードとして、メディアでも盛んに使われています)

→こういう鉄鋼企業は過去二十年のあいだに大発展し成長してきた。今の経済では、もう必要なくなった。レイオフされて、新しい産業に転換されなければならないだろう。

→第一の小さな波だ。今年は大きなリストラの年になる

→知ってた。

→削れよ。無産階級が怒って、おまえの命を奪いにいくまで削れよ。

→生産過剰の結果。

→レイオフっていうのもオブラートに包んだ言い方だ。要は失業だ

→ほとんど白菜の値段だもんね

(訳者注:過剰生産による価格の暴落で、同じ重さの鉄鋼と白菜では、鉄鋼製品の方が安い場合もあると報じられています)

→中国経済は今年下降している。我らフォックスコンでさえ、注文がない。

→50万を軍隊にして国外に送ればいい。国内の鋼材も処理できるじゃないか?戦争が経済を引っ張るんだ

→大丈夫、男は警備員になって、女はニワトリを飼えばいい

→我らには不動産があるし(あくびマーク)

→生産過剰で、ハイエンドの鋼材もつくれない。もっと早く圧縮するべきだった

→ほとんどの省には大きな鉄鋼工場がある。地方の保護主義のせいで、この政策の効果がどうなるかじっくり観察だ。

→レイオフされた。北京で(病院の)ダフ屋をやろう。

(訳者注:先日ご紹介した、病院の番号を法外な値段で売りつけるダフ屋の問題は、大きな反響を呼んでいます)

関連記事:
【中国】病院で診察「番号」をとるだけで4,500元(約80,700円)!ダフ屋に怒る女性に、続々と同情の声

→全国で50万…それじゃ少なすぎるだろ

→どうやら2016年は、製造業がもっと低迷するだろう

→(号泣マーク2つ)うちの家族もレイオフされた

→生産過剰は誰が起こしたんだ。最後は庶民がババを引く。

→共産主義へ駆け足だ

→五毛はなぜ専制体制は効率がいいって言いに来ないんだろう

(訳者注:五毛は、アルバイト・ネット工作員で、政府擁護のコメントで世論を誘導すると言われています)

→今の政権の日々は、暮らしにくい…

→天朝(中国)に無能なリーダーがやって来たことを責めているよ

→現在、おれたち鉄鋼工員は賃金さえ払ってもらえない。どうやって食っていける?

関連記事:
【中国】未払い賃金を払え!春節を前に、高まる支払い請求”生の声”(2016年1月23日)

→中国経済モデルチェンジの激痛!

→共産党過剰、腐敗役人過剰、公務員過剰。これ、解決できる?

→新時代の大躍進?

→これが中国特色の社会主義。

引用ここまで。

翻訳元:微博#热点#

関連記事:
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