【中国】当局「ネットのコメントは乱れている」として、コメント欄の”浄化”を宣言!ーネット民大反発

cyber security small group

「【ネット安全情報化指導小組事務所はスレッド(コメント欄)のコメントを特別に整頓する】ネット安全情報化指導小組事務所は、(ネットの)コメントが乱れ情報伝達秩序が攪乱され、ネット世論の生態が破壊され、人民が心底嫌がっており、強力に整理しなければならないと指摘した。法の執行部門は監督管理を強化し、スレッドのコメントの中の”九つの禁止”に違反するもの、”七つの最低ライン”に抵触する法律・規則違反の有害情報を集中的に整理し、強力にスレッドのコメント空間を強力に浄化しなければならない。」(6月22日、早報ネットより)

(訳者注:”九つの禁止”、”七つの最低ライン”は欄外をご参照のこと)

引用ここまで。

ネット安全情報化指導小組事務所は、習近平主席が設置したネット安全情報化指導小組の下のネット監督機関です。習近平主席は”小組”をたくさん設置しており、ネットでは”組長”と揶揄して呼ばれることもしばしば。このニュースと直接関係はないのですが、そんな”組長”ぶりをよく表している記事がネットに度々貼られています。ちょっと面白いので、脱線になりますが、ついでにここでご紹介しておきましょう。

【ご参考】下の記事は、「習近平が簡政放権(政府機構の簡素化)会議で重要講話を行った」というもの。内容事態は合計しても一行ちょっと。それに対し、記事の殆どの部分は肩書に費やされています(7行ちょっと。黒枠内は全部肩書です)。なお、肩書のうち7つは”小組組長”です(赤線を引いてみました)。zuchang

さて、本題に戻りましょう。習近平主席直属のネット安全情報化指導小組事務所が、ネットのコメント欄に業を煮やし、強力に整頓・浄化をしていくというニュースです。当局は今までもコメント欄に対しては、”削除””閉鎖””世論誘導工作(ネット工作員の五毛などの書き込み)”等で対処してきています。傍から見るとかなりあからさまで大々的に行っているように見えますが、効果が十分あがっていないと感じているのでしょうか。

ご存知のように、微博(ウェイボー)のコメント欄には、公然と政府を批判する内容も散見されます。その中には政権交代に言及するなどかなり大胆なものも含まれており、政府の心配も当然と言えば当然です。その一方で、習近平主席はこの4月には、重要講話で「ネットの声を聞け」と呼びかけていたのですが…(もっとも、皮肉にもその記事のコメント欄(スレッド)は、閉鎖されていました。)

関連記事:
【中国】習近平主席「ネットの声を聞け」-その記事のコメント欄が閉鎖されているという事実

今後、当局が具体的にどのような行動に出てくるのか、当サイトでも引き続き状況をウォッチしていきたいと思います。なお、中国政府がネットに手を焼いているのは間違いはないようですが、最近テレビの内容についても締め付けを強めている他、学者や研究者の発言の自由度も下がっているとの情報もあり、思想・言論空間全体の問題としても気になるところです。

中国人の反応を見てみましょう。なお、ここでご紹介した記事は、シンガポールの連合早報(早報ネット)の記事で、中国の国内メディアはこのニュースはあまり報じていません。案の定、このコメント欄は、しばらくして閉じられてしまい閲覧できなくなってしまいました。

→とっても簡単だよ。すべてのコメント機能を閉じてしまえばいい

→言論の自由すらないのか?本当のことを話すなということか??

→今後はコメント欄には水軍(訳者注:五毛などのサクラ)しかいなくなる

→メディアは党を代表しているから、コメントも党を代表しなきゃならない

→専制がひどくなればなるほど、民衆の反抗はどんどん大きくなる。そのまま滅亡だ。その後、民主の時代が来る

→当局が言う人民群衆って、結局誰なの。おれ、それともおまえ、それとも彼女?

→人民群衆は全然心底嫌ってなんかないよ

→群衆が群衆を心底嫌っているなんてこと、初めて聞いた。

→群衆は黒を白と言いくるめる五毛を確かに心底嫌ってる!

→人民が心底嫌ってるだって?しゃべらせないってことだろ、つまり。

→全人民が黙ったって、おまえの党が壊滅するのを阻止できるわけじゃない

→我々は五毛を心底嫌っている

→人民群衆って誰?出て来い

→驚いた。怖くてコメントできないよ(笑顔マーク)

→彼らの目には人民がまだ入ってるの。

→組織的にコメントするのは、最も愚かなことで、ネットの上で混戦となっている。こういういわゆる”五毛”(の言う事)はほとんど誰も信じちゃいない。単に更に多くの、更に強烈な攻撃的なコメントを引き出すだけだ。違法だったり規則に反するコメントに対しては、削除するだけでいいだろう。組織的にコメントを書き込む必要なんかない。

→中央は民衆の口をふさぎたいの?民衆の口をふさぐことは、川をふさぐより難しいんじゃない?

(訳者注:ここで使われている”民衆の口をふさぐことは、川をふさぐより難しい”、というフレーズは、よくコメント欄に登場します)

→利益集団が心底嫌ってるんだろ。

→コメントを書くやつは、五毛以外は人民じゃないってことだ

→文革?

→文革の前兆だ。みんな注意しろ。

→文字獄(訳者注:筆禍事件)

→クソでぶ

→人民群衆が心底嫌ってるって、それ違うでしょ、大指導者がポジティブなことを宣伝しろって要求してるんでしょ。事実じゃなくってマルクス主義弁証法で物事を見ろって言ってるんでしょ!

→お金をもらってコメントを書いてるのって、大変だよね。アタマ悪いのに、毎回毎回他の人に現実を引っ張ってこられてメンツをつぶされる。連戦連敗なのに、でもポジティブ(泣き笑いマーク5つ)

→中国の人権状況は全世界の人民に十分憂慮されている。

→どうやって人民群衆が心底嫌っているっていう結論が出て来たんだ?

→人民群衆が心底嫌がってるって?それって、関係する指導者が、慌てて前後の見境がなくなってるんでしょ(笑顔マーク3つ)

→ゴミ

→中国人は一世代を犠牲にする準備をしなければならない。

→ネット安全情報化事務所に強く提案する。中国人が生まれたときに、直接唇を縫ってしまい、食料を入れる穴を別に開けておけ!あるいは北朝鮮のように、庶民にネットをさせるな。

→王毅:中国の人権がいいかどうかは、我々中国人だけが言う権利がある!

関連記事:
【中国】広西:裁判所の中で、弁護士が警察に洋服をびりびりに引き裂かれる-新たなファッションとしてネットで評判?!(王毅外相のカナダでの記者会見動画へのリンクあり)

→九つの禁止、七つの最低ラインって何?直接規定すればいいでしょ、素晴らしい、頼もしい、支持する、希望がある。それでいいでしょ、何をだらだら言ってるんだか。

(訳者注:素晴らしい、頼もしい、支持する、希望がある、はよく習近平主席や他の国家指導者のコメント欄でみかける決まり文句です)

→支持する。微博のコメントは乱れ過ぎ、ネガティブで毒気があって、罵ってばかり。見てられない。

→アハハ、ハハハ。

引用ここまで。

引用元:微博

【ご参考:”九つの禁止”、”七つの最低ライン”】

”九つの禁止”

-憲法が明確に規定する基本原則に反対すること
-国家の安全に危害を与え、国家の秘密を漏らし、国家政権を転覆し、国家統一を破壊すること
-国家の栄誉と利益に損害を与えること
-民族の恨みを扇動し、民族を差別し、民族の団結を破壊すること
-国家の宗教政策を破壊し、邪教と封建的な迷信を広めること
-デマを流し、社会秩序を攪乱し、社会の安定を破壊すること
-猥褻、色情、賭博、暴力、殺人、恐怖或は犯罪をそそのかすことものを散布しないこと
-他人を侮辱或は誹謗し、他人の合法的な権益を侵害すること
-法律、行政法規で禁止されたその他の内容を含むこと

”七つの最低ライン”

-法律と法規の最低ライン
-社会主義制度の最低ライン
-国家利益の最低ライン
-公民の合法的権益の最低ライン
-社会公共秩序の最低ライン
-道徳や風習の最低ライン
-情報の真実性の最低ライン

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